tonaka1’s diary

65歳でリタイア。散歩、グルメ、写真と自由気ままな生活をご紹介します

虹の彼方へおじ散歩 ~ 日本一長い参道を行く (大宮氷川神社 信心のちグルメ) ~

大宮氷川神社の参拝はいよいよ大詰めを迎えた。

拝殿へと向かっていく。

 

大宮氷川神社は凡そ2400年前に第5代考昭天皇の時代に創建されたと伝承されている。

ご祭神は「須佐之男命」、「稲田姫命」、「大己貴命」の三神。

第12代景行天皇の時代に武蔵国造一族となったと云われている出雲系の氏族がこの地に移住し、上記の三神が出雲の家族神として祀られたのだ。

このご祭神へのお参りまでもう少しである。

 

神橋を渡り櫻門にたどり着いた。

この先は舞殿、拝殿、本殿と続いていく。

 

櫻門

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朱塗りに塗られた櫻門は昭和15年築。

この朱色(オレンジ)はサッカーの『大宮アルディージャ』のクラブカラーに通づる。

この色からとったかどうかは定かではないが・・・・。

 

強い結界のこの櫻門をくぐると舞殿がその姿を見せる。

 

舞殿

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舞殿の美しい姿に目を奪われた。  その向こうには拝殿が厳かに控えている。

関東では珍しいこの舞殿の読み方は「ぶでん」。

神社によって読み方は違うらしく、例えば京都の下賀茂神社では「まいどの」と読むらしい。

 

ここは元々例祭で「東遊」を奉納するために建立されたもの。

可能であるならそんな美しい舞を目にしたいものである。

 

いよいよ拝殿で参拝だ。

学生達が一列に並びお参りをしている。

もし彼らが(彼女らが)受験生なら志望校との縁結びをお願いしてるのだろう。

 

拝殿

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須佐之男命」と「稲田姫命」は日本神話で最も仲睦まじい夫婦神。

又、「大己貴命」は須佐之男命の六世の子孫であり、大地を象徴する縁結び・協調・国造りの男神

だからここは結婚運、家庭運をもたらす縁結びにご利益があるのはもちろんの事、仕事やお金、それに人間関係などありとあらゆるご縁を結ぶ縁結びの神社なのだ。

 

心して参拝しよう。

普段、神社にはほとんど縁のない「にわか信心」の私だが、神様は願いを叶えてくださるのだろうか?

聴いていただけると信じ、いくつものお願いを唱え深く拝礼させていただいた。

 

さあ、拝殿を後にしよう。

 

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ほとんどの方が櫻門をでると神橋を渡り三之鳥居への道をたどるが、神橋を渡らずに櫻門沿いに右方向を目指して欲しい。

実はここに大宮氷川神社最大のパワースポットがあるのだ。

 

そこは『蛇の池』。

 

蛇の池

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櫻門に沿って進んで石畳をいくと右手に『蛇の池』入り口が見えてくる。

皆さんここを見落としてしまう。 残念なことだ。

 

古来から蛇は水神の化身とされ祭神の須佐之男命がヤマタノオロチを退治した伝承から水を治める神とされている。

この『蛇の池』はその神域より名付けられ、見沼の水源の一つで現在でも地中深くから湧き出ている。この神秘的な湧水があったからこそ氷川神社がここに鎮座したとも云われている。

いわば氷川神社発祥の地だ。

 

必ずお参りしなければならない最大のパワースポットなのだ。

ここでパワーをいただいた後いよいよ帰路に就く。

 

日本一長い参道

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三之鳥居を抜け再び日本一長い参道を戻っていく。

 

往路は色々なものを見分したり寄道をしてきたので非常に遠く長く感じた。

しかし帰路の参道は短く感じる。

あっという間に『弐之鳥居』を抜け『壱之鳥居』に近づいた。

もう参道入り口の『壱之鳥居』まで約100mぐらいのところまで来ている。

 

参道を分断ずる大通りで信号待ちとなった。

その大通りの向こう側に派手な装飾を纏ったお店が目に飛び込んできた。

 

駕籠休み

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『駕籠休み』という手打ちうどんのお店だ。

食べログの『うどんEAST100名店』に選ばれた人気店である。

常に行列のできるお店だが、平日の11時30分頃なので行列はない。

ランチはこの店に決定だ。

 

早速入店する。  行列はなかったが店内は満席。  私より以降のお客は待つ事になる。

ここは『武蔵野うどん』のお店。

メインのメニューは「肉汁うどん」。 うどんの量は「小盛り」「並盛」「大盛り」「特盛」から選ぶ事が出来る。 並盛でも400gあるらしい。

 

選んだメニューは限定商品の「豪麺 並盛」@880 だ。

何でも店主がこだわりにこだわって作り上げた自慢の麺を使ったメニューらしい。

「掛け麺」か「つけ麺」が選べる。  「つけ麺」にした。

 

豪麺

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20分程度で運ばれてきた。

見た眼はラーメンのつけ麺のよう。

つけ汁の中には野菜などの具材と共に叉焼も。 茹で卵も別添えである。 やはりラーメンみたいだ。

 

早速いただく。

 

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麺は腰があり小麦の香りを強く感じる。 食感もよくもちもち感もある。

通常の武蔵野うどんより食べやすいかもしれない。

この麺は北海道、岩手、群馬、埼玉、長野、この五つの産地の小麦をブレンドして作られている。

ご主人自慢の麺だけあって実に美味い。

 

つけ汁も麺に負けていない。  ガツンとくるお味だ。

肉の旨味と魚介系の旨味が濃厚なコンビネーションを奏でる。 

魚介系のガッツリラーメンをいただいている錯覚にも陥る。 

分厚い肉もとろとろの叉焼の様で食べ応えも充分。

 

麺の量400gはやや多めかと思っていたが、あっという間になくなってしまった。

これなら大盛りでも充分いける。

いや大盛りぐらいにしないと麺を充分に楽しめないかもしれない。

そう思うぐらい美味かった。

さすが「うどんEAST100名店」に選ばれただけある。

 

支払いを済ませ店の外に出て驚いた。

10数名の行列が出来ている。 さすが人気店。 早い時間の訪問でよかった。

 

あと少し歩けば『壱之鳥居』を抜けてさいたま新都心駅に到着する。

おじ散歩の終了だ。

歴史ある神社とその参道、そして『信心』と『参道グルメ』。 充分楽しめた。

 

今回のおじ散歩もなかなか味わい深いものだった。