tonaka1’s diary

65歳でリタイア。散歩、グルメ、写真と自由気ままな生活をご紹介します

虹の彼方へおじ散歩 ~ 「花の兄」が咲く季節になりました ~

私の父親は今年92歳。

頭も体もいたって元気だ。 ただ一つを除けば・・・・・。

 

その一つとは・・・・。

足が悪いのである。

 

75歳ぐらいまでは元気で矍鑠としていたのだが、80歳ぐらいから次第に膝の関節が悪くなり、その頃から杖を使うようになった。

膝の状態は徐々に悪くなり、85歳を過ぎたあたりで医者から人工関節にするように勧められた。 しかし、年齢とリハビリの事を考えるとためらいがでて手術には踏み切れなかった。

 

今になって後悔している。 本当に後悔先に立たずである。

 

そんな父親だが、現在は家の壁に手をつきながら歩く事で何とか普通の生活を過ごしている。 ただ徒歩での外出は難しく、外出はもっぱら自転車利用。 自転車なら普通にペダルをこげるそうだ。

 

これはこれで危険なのでやめてほしいのだが・・・・・。

 

そんな父親を見ていると自分も足には気をつけなくてはならないと思う。

だからコロナ禍での巣ごもり生活の中、座りっぱなしの状態が続き足の筋肉が弱くなりそうなので、「一日1万歩」歩く事を心掛けるようにした。

 

この日も気温の上昇する昼前後に駅まで往復の散歩に出掛けた。

距離は往復で約6Km。 色々寄道をしていくと1万歩にはなる。

 

歩く事が目的なので距離を稼ぐようにしないといけないのだが、ついつい性格が出てしまう。 近道を選ぶのだ。 要するにズボラ!?

 

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近道の路地

これが大廻をするのがいやで選んだ住居に付随する私道と思しき路地。

足が自然とそちらに向いてしまう。

 勝手に利用するのは駄目?  もしそうならお詫びします。

 

こんな住宅街の道を10分ほど歩くとサッカー球技場にでる。 ここも外周道路を歩くのが正道なのだが、自然と競技場内を突っ切ってしまう。

 

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サッカー球技場

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球技場内オブジェ

もちろん球技場内は自由に出入りできる。 グランドに入らない限りではあるが・・・。

暖かい日差しが心地よく散歩にはもってこいだ。

球技場内のオブジェも温かく私を迎えてくれる。

 

球技場のサブグラウンドではサッカーを楽しむ人達が・・・・・・。

 

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サッカー場

女子高生だろうか?

若い女性達がサッカー練習の合間を縫って歓談している。 蜜の状態を避けているようにも思える。

私の記憶にある自由気ままに過ごした学生生活を、彼らは、いや彼女らは過ごしているのだろうか?

一日も早く日常に戻り、学生生活を満喫して欲しいと思う。

 

球技場を抜けると後は駅までの一本道。

車が行き交う道路に併設する大きな歩道をひたすら歩んでいく。

風景がどんどん変わる。  廻りに都会感が漂ってくる。

 

ただ、そんな中にも歴史を感じる建物も存在する。

 

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豆腐屋

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煎餅屋

昭和の建物だろうか? それとも大正? 味わいがある。

長年この地で商いを営まれていたのだろう。 きっと地域に根差したお店。

でないとこの時代に生き残れるはずがない。

 

散歩の帰りに寄って商品を購入しようかとも・・・・。

 

この道のゴールは駅に隣接する商店街。

多くの人々が行き交う。

 

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商店街

皆さん忙しそう。

行き交う人はマスク着用率100%。 本当に日本人は律儀だ。

外国の方が見たらどう思うのだろうか?

 

余談だが日本人がマスクを平気でし、欧米の方々がマスクを嫌がるのは生活習慣からだという。

 

それはスマホの絵文字からもわかるそうだ。

 

日本のスマホの絵文字は目の表情が主役。 驚きの表情、怒りの表情、笑いの表情、全て目で表現している。

日本では「目は口ほどに物を言う」という諺もあるぐらい目の表情が意志疎通に関わっている。

目で会話しているといっても過言でないかも・・・。

だから目を隠すのが嫌で、サングラスがあまり流行らない。

逆に口を覆うのは平気なのである。

 

それに対して欧米のスマホの絵文字は口の表情が主役。 全て口の形で表現している。

欧米人にとっては口の表情が意志疎通の道具。 口の表情でその人の意志を読み取るのだ。

従ってマスクをするとその人の考えが読み取りずらい。

で、マスクをするのが嫌なのだそう。

逆にいうと欧米人は目の表情はさほど気にしないので目を隠すのは平気みたいである。

だからサングラスが日常使われている・・・?

 

というような説をテレビの情報番組から仕入れたのだが・・・・・・・・。

真偽は定かではない。

 

そろそろお昼時。

お腹が減ってきた。 ランチにしよう。

 

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磯丸水産

ランチに選んだのは『磯丸水産』。

全国チェーンの海鮮居酒屋である。  ランチは海鮮丼がメインのお店。

 

手の消毒、検温と一連のコロナ対策の流れの後、席に案内された。

席にはアクリル板が施され、対策の万全さに好感が持てる。

 

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いくらサーモンねぎとろ

注文したメニューは「いくらサーモンねぎとろ丼」@880。

お店には申し訳ないが、豪華なメニュー写真と違って丼の上にのってくる刺身は申し訳程度と思っていたのだが・・・・・。

運ばれてきた丼を見て驚き。 メニュー写真通りの豪華さなのだ。 これは嬉しい誤算。

 

早速いただく。

刺身は新鮮そのもの。 ねぎとろもいくらもサーモンもそれぞれの旨味を醸し出してくれる。

美味い。 考えてみれば880円もするのだからこのぐらいのレベルは必須なのかもしれない。

ただ、量が少ない。 これだけでは1万歩を目指す体は持たないかも・・・。

 

別メニューを注文だ。

 

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とろろこんぶうどん

追加注文は「とろろこんぶうどん」。 180円と格安。

 

量は普通のうどんの半分程度だが丼のお供には丁度いいぐらいである。

七味をタップリかけていただく。

これも想像以上の美味さだった。 心地よい誤算が続く。

海鮮丼のお店なのでお味はそれほど期待してなかったのだが、専門店にも負けないぐらい美味い。 本格的なお味である。

 

満足いくランチだった。

安さが売りの海鮮居酒屋で合計1160円というそこそこの値段のするランチなのだからこれぐらいは当然なのかもしれないが・・・・・。

このチェーン店、初めての利用だったがこれからは昼も夜も選択肢の一つになりそうだ。

 

さあ、散歩の続きに出よう。

街中をブラブラする。

 

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玉蔵院

寺院に出くわした。

町の中には必ずお寺や神社がある。 町はお寺や神社とともに発展してきたのだろう。

都会の中にある、喧騒から離れたひっそりと落ち着いた雰囲気が味わえる場所。

心が安らぐ。 いいものだ。

 

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花の兄

お寺の境内には梅の花が咲き始めていた。

もう少しすれば満開になるのだろう。

一年の中で最も早く咲く花が梅の花。 そんな事から梅は「花の兄」とも呼ばれている。

 

今年も季節は移ろっていく。

「花の兄」の後には桜が待っている。 兄からすれば妹ぐらいか・・・? この辺りも一面に桜が咲き乱れ、美しい妹が春の訪れを知らせてくれるはずだ。

 

コロナ禍の中でも確実に時は刻まれていく。

4月からは高齢者を皮切りににコロナワクチンの接種が始まる。

これがゲームチェンジャーになる事を期待したい。

1日も早く日常を取り戻したいのだ。

 

桜の花が満開になる頃に再びここを訪れる事を誓い帰路の散歩を開始した。

目指せ1万歩!!